ボーヌへ通い始めた頃は、赤と白ワインをバランスよく買っていたのですが、次第に赤ワインが主になりました。理由はありますが、ひとつは一流の白ワインは値段が非常に高いのと、なかなか現地でも手に入りません。よく分からずに手に入りやすいネゴシアン物のコルトンとシャサンニュのベルジャーを買ってみましたが、値段の割りに味もいまいちでしたので、しばらく高いものに手を出すのを控えていました。

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私のブルゴーニュ･ワインの探求はまずニュイ・サン・ジョルジュの赤ワインからはじまり、コート・ド・ニュイ全体の赤ワインを主として試してみました。ニュイ・サン・ジョルジュの主要なところが終わったあとは、シャンベルタンがドメーヌの数が多いので掘り出し物がないかと、小規模のドメーヌをいろいろ試してみているところです。昨年あたりから、シャンボール・ミュズニィの芳醇なワインも悪くないなと思い始め、あわせて白ワインの良い物も集めてみようと試みているところです。

それから4－5年の間は、安くて早飲みのできる白ワインを買っていました。白ワインは岩魚のソテーの時に飲むぐらいで、そんなに良いワインが必要ありませんでした。リストでごらんになると分かりますように、アン・グロのオート・ド・ニュイ・ブランとコント・ラホンのマコンを毎年のように買っていました。

昨年に1本だけ残っていたベルジャーの2002年を開けてみたら存外良くなっていたのと、無理を言って手に入れたコント・ラホンのムルソーで美味しさを再確認し、改めて良い白ワインの研究を始めたところです。モンラッシュは最低6－7年は寝かさなければならないようで、味を見るのはしばらく先になりそうです。