ジョセフ・フェブリー（Ｊｏｓｅｆ Ｆａｉｖｅｌｅｙ）
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ニュイ・サン・ジョルジュのタウンセンターにあるにあるフェブリーの事務所
所有する畑がコルトン・シャルマーニュを除き赤ワインの畑であること、ボーヌ・ロマネからニュイ・サン・ジョルジュに集中しているために、ボーヌやモレ・サンドニ地区のピノノワールやシャルドネを意識的に葡萄を買い上げ商品ラインアップを広げています。
フエブリーのワインの特徴はアロマが強いことです。これは葡萄の品質を重視すること、茎を完全に除去すること、低温で長時間の醗酵をさせること、フィルターにかけないことなとにより、実現されています。
フランソワ・フェブリーのワイン作りの考え方の基本は「世間ではブルゴーニュ・ワインはボルドーに比べて重く、パワフルだと言う誤解がある。本来は洗練されたワインであることを立証したい。」と言うところにあります。そのためにアロマを重視します。
ワインの質は75％葡萄の質によって決まるとの哲学の下に、葡萄の選別に多くの人手を割いています。ほぼ同一の地域にある50ｈａの畑からの同時期に集中する収穫を考えると、これは大変な作業です。収穫日が雨の場合には温風の乾燥台を通して余分の水分を飛ばしています。
1．クリマとそのワインについて
115ha の畑を所有し、メルキュリー70ｈａ、コート・ドールが50ｈａに分けれますが、コート・ドール:はコルトンの一部を除き。ニュイ地区に集中しています。グランクリュとプレミア・クリュの集積度では群を抜いています。代々の当主が利益を畑の所有に再投資してきた結果です。メルキューリーは先代が戦後直ぐの時期に取得したもので、地域の最良のクリマを所有していると言われています。
ニュイ・サン・ジョルジュのタウン・センターの1本裏通りにメゾン・フエブリーの本拠があります。115ｈａの畑を持つブルゴーニュ最大級のドメーヌの一つで、ネゴシアンと兼業です。
1825年創業から数えて、5代目の当主フランソワ（Ｆｒａｎｃｏｉｓ）・フェブリーは53歳で、父親のガイ（Ｇｕｙ）から引き継いで以来30年以上の経験を積んでいます。
ネゴシアン業務は全体の扱い量の25-30％に過ぎず、主体は自己のドメーヌのワインの製造にあります。特筆すべきは、所有する畑のうち村名以下のワインの畑は3ｈａに過ぎず、ほとんどが有良なクリュ・ワインの畑であるということです。
2．ワイン作りについて
茎は完全に除去し、数日間のコールド・マセレーションを行い、出来るだけ長く葡萄の皮と果汁の接触期間をとるようにしています。醗酵には外部のイーストに頼らず、自然のイーストだけで、低温で行います。高温は微妙な香りを蒸発させてしまうとの考え方から、26度を超えないようにしています。
皮と果汁の循環のため、あるいは温度の均一化のためのポンプアップ（下の果汁をポンプで吸い上げ上から注ぐこと）は酸化を促進するとして避け、クーリングパイプを醗酵槽の周りにめぐらせ、定期的なパンチダウンで固形物を沈めることを行っています。
葡萄を潰すのも、通常白ワインに使われるニューマティック・プレッシャー（空気圧による圧搾機）を使い柔らかく圧搾し、タンニンを葡萄液に出さないように注意しています。
高級ワインには100％新樽を使い、壜詰めに当たっては、樽から直接フィルターを通さず、手で壜詰めをすることにより、アロマを逃さないようにしています。
