ドメーヌ・レフレーブ（Ｄｏｍａｉｎｅ　Ｌｅｆｌａｉｖｅ）

Ａｎｎｅ－Ｃｌａｕｄｅ　Ｌｅｆｌａｉｖｅ

プュリニィ・モンラッシュにあるこのドメーヌほど毎年高品質の安定した白ワインを市場に提供し続けてきたところはないと言われています。ブルゴーニュの一流の白ワインのヤード・ストックと考えられています。

その他の努力としては、収量の削減で、徹底した剪定をするとともに、生育の良い年には、夏のグリーン・プルーニングもためらいません。醸造前の選果を徹底して、そのため葡萄の生育の悪い年には多くの人員を投入して選別を行います。

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2.ワイン作りについて

アン・クロードはピエール・モレイの協力の下ワイン作りの改革にのりだしました。１９９０年にビアンブニュ・バタード・モンラッシュの畑がクール・ヌーエ・ビールス（葉が縮れる病気）に感染したのを機にバイオダイナミックの実験を始めました。結果が良かったためにプュリニィの他の畑でも従来のやり方と併用で結果を見ながらテストを拡大しました。畑の土中の微生物の量や働きが活発になり、葡萄の樹の耐病性が高まったことら、９３年に全面的に切り替えることとし、９７年までに完全に移行しました。バイオダイナミズムの適用については徹底していて、バイオダイナミック・プレパレーションだけでなくカレンダーも忠実に実践しています。

４つのプレミア・クリュの畑のなかではクラブワイョンが一番軽めで早熟です。ホラティエールはクラブワイョンの上のより傾斜が急な斜面にあり、日当たりが良いためずっと芳醇で成熟したワインです。レ・コンベットゥはムルソーに近い丘の上の畑で、洗練された、後味の長い上品なワインです。最良のワインはプュセルで、バタード・モンラッシュの隣の畑です。グラン・クリュ・クラスと言われています。今年ようやく２本手に入れることができました。

1.ワインとクリマについて

バタード・モンラッシュ、ビアンブニュ・バタード・モンラッシュ、シュバリエ・モンラッシュに加えモンラッシュの４つのグラン・クリュ、合計5ｈａを超える保有は地域で最大のグラン・クリュを誇ります。残念ながら飲んだことがありませんが、いずれ劣らぬ絶品とのことです。買いにくい理由は出荷時期が春と普通のワインの秋の異なるため、秋にまとめて取り寄せようとするとたいてい売り切れになっていると言うこともあります。

　ｂｙ　Ｒｅｍｉｎｇｔｏｎ　Ｎｏｒｍａｎ　＆　Ｃｈａａｒｌｅｓ　Ｔａｙｌｏｒ　）

８２年にジョーが亡くなり息子のオリビエ（Ｏｌｉｖｉｅｒ）が後を継ぎ、体制は維持されました。８６年にビロットが引退し、コント・ラホンの請負耕作をしていたピエール・モレイ（Ｐｉｅｒｒｅ　Ｍｏｌｅｙ）をセラー・マスターに雇いました。バンサンは９０年に娘のアン・クロード（Ａｎｎｅ-Ｃｌａｕｄ）に仕事を譲りました。オリビエとアン・クロードは共同で経営にあたっていましたが、９３年にバンサンの死亡後、経営の方向性に関する意見の相違から、オリビエは独立し、アン・クロードとピエール・モレイのコンビの体制に変わりました。

このドメーヌの歴史は、１７１７年にクロード・ルフレーブ（Ｃｌａｕｄｅ　Ｌｅｆｌａｉｖｅ）がプュリニィに来て、ニコル・バレ（Ｎｉｃｏｌｒ　Ｖａｌｌéｅ）と結婚した時に遡れます。フランスの相続法が子供たちの間での均等分割を規定しているので、世代が変わるごとに各家の持ち分が縮小し、ワイン農家としての経営規模の維持が困難になりました。クロードの孫のジョセフ（Ｊｏｓｅｐｈ）は１９０５年から２５年の間に、フイロクセラやオイデュウムの病虫害に痛めつけられ、栽培を放棄した農家から少しずつ畑を買い集め、25ｈａの一等地のクリマを作り上げました。

２年目の冬はステンレススティールのタンクでマロラクティック発酵を行います。理由は次のビンテイジのために桶を開けることもありますが、フレッシュさを維持する効果もあると言います。カゼインで軽くフィルタリングした後瓶詰され４－５月に出荷されます。収穫から18-20ｹ月後と言うことになります。

彼は１９５３年に死亡し、５人の子供に均等相続させましたが、そのうち４人が持ち分を持ち寄り共同経営することに合意し、ドメーヌが維持されました。バンサン（Ｖｉｎｖｅｎｔ）がワイン造りを、ジョー（Ｊｏ）が経営面を担当し、セラー・マスターとしてジーン・ビロット（Ｊｅａｎ　Ｖｉｒｏｔ）を雇いました

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プレスした後２４時間醸造桶に放置し天然のイーストだけによる発酵にまかせます。チャプタリゼーションはめったにやらず。２００８年のような寒冷の年でも実施していません。発酵は大きな木製の桶で、２－６週間かけて、２６度Ｃ以下で行います。新樽は白ワインをドライにしすぎるので、グラン・クリュで25％、プレミア・クリュで20％に抑えています。

（“Ｔｈｅ　Ｇｒｅａｔ　Ｄｏｍａｉｎｅｓ　ｏｆ　ＢＵＲＧＡＮＤＹ”