pomardclimat

ポマールの畑はボーヌのすぐ南の同じ標高にあります。町の中心に向かって西のオート・コート・ド・ボーヌの方からドゥーヌ川（Ｄｈｕｎｅ）が流れ込んでいます。この川によりクリマは南北に分断されています。北側の畑は南斜面を享受しますが、南側の畑には多少北向きの傾斜が入ります。村落と同じ標高の丘の斜面にプレミア・クリュの畑が位置し、その上と下に村名ワインの畑が広がります。

北側のボーヌに近い場所は小石交じりの白い泥灰岩ですが、南に下がるに従い、赤みを帯びてきます。

集落の南側は傾斜が急になり、より岩石が多くなり、赤みも強まります。この色からルージアンＲｏｕｇｉｅｎｓ）のクリマの名称が来ています。さらに下がると石灰岩の破片に泥岩が混じります。

さらに下がってフルミエール（Ｆｒｅｍｉｅｒｓ）やプトゥール（Ｐｏｕｔｕｒｅｓ）では泥岩と鉄分の多い卵石の混合になります。ポマールの畑の土には活性の高い石灰岩の含有量が多いため、ボーヌやボルネイのワインと違う独特のフルネスと力強さをもたらしています。

ポマールのワインはコート・ド・ボーヌではコルトンのグランド・クリュに次ぐ良いワインです。古くから評価が高いにもかかわらず、グラン・クリュの声がかからなかったのは、恐らくいつまでもガメイ種の葡萄を植えている畑があったからだろうと言われています。

最良の畑はグラン・エペノーの中央部（Ｃｌｏｓ　ｄｅ　Ｌｅｓ　Ｅｐｅｎｏｔｓといわれる部分）とルージアンです。グラン・クリュに匹敵するタンニンの強いフルボディのワインで10年以上の熟成が必要です。

有力な作り手としてはクロ・デ・エペノーを所有するコント・アルマン（Ｃｏｍｔｅ　Ａｒｍａｎｄ）が挙げられます。