サントネイ(Santenay)のクリマについて

サントネイのクリマはそれまでの東斜面から。南斜面に変わります。土質はコー・ド・ニュイと同じバソニアン石灰岩が表面に現れてきますが、表土は深く、より肥沃です。また土は温泉の影響か、非常に塩分濃度が高いです。ここではモンラッシュと異なり90%が赤ワインです。


シャサンニュ・モンラッシュ過ぎて南下すると、コート・ドールの丘は終わりに近づき、西へカーブしていきます。サントネイの新市街Santney-Bas)は丘の麓のソーヌ川沿いにあります。

良いクリマは、モンラッシュに近いところにあるグラビエール(Les Gravieres)、コム(Les Comme)、クロ・ドゥ・タバンヌ(Clos de Tavannes)、ボールガール(Beaugard)などです。グラビエールがベストだといいます。このクリマのワインの性格はどちらかというとポマールのそれに近く、洗練さよりも力強さに特徴があります。やや粗野かもしれませんが、長持ちのするストラクチャーのあるワインです。値段も安いですし、驚くほど美味しいワインにぶつかることもあります。

有力な生産者としては、ロジェ・ベラン(Roger Belland)、ルネ・ルキン・コーラン(Rene Lequin-Colin)、ルシアン・モュザール・エ・フィス(Lucien Muzard et Fils)、バンサン(Vincent)などがあげられます。

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SNCFの駅や中央運河の始点などがあり近代的な都市です。そこから1kmほど丘をのぼったところに中世風の旧市街(Santney-Haut)があります。ここはローマ時代から続く温泉場で、カジノもあります。

ここには124.29haのプレミア・クリュと253.89haの村名ワインの広い畑があり、ボーヌに注ぐ生産量を誇ります。プレミア・クリュはシャサンニュ・モンラッシュの同じクリュの延長線上にある標高250mから300mの斜面と新市街の上のもう少し標高の高いところにあります。

(“The Wine of Burgundy” by Clive Coates)