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サン・トーバン（Ｓａｉｎｔ-Ａｕｂｉｎ）とガメイ（Ｇａｍａｙ）

のクリマについて

パリとリヨンを結ぶ昔の幹線道路、ＲＮ6がシャサンヌとプュリニィの境界を東西に横切っています。シャサンヌの丘を登って西に向かいダン・ドゥ・シアン（Ｄｅｎｔｓ　ｄｅ　Ｃｈｅｉｎ）のクリマを過ぎると、サン・トーバンのクリマに入り、すぐガメイの集落にぶつかります。そこから、道は直角に左折して500ｍ程でサン・トーバンの集落の前を通過していきます。いずれも人口数100人の美しい集落です。

このクリマの赤ワインはシャサンヌのミニ版だといわれます。白ワインの良いプレミア・クリュのビンティジの良いものは価格が、モンラッシュの2/3以下で、味は上回ると言います。寒冷な年は、成熟が不十分で青臭いそうです。多くのワインが、ジェネリックのカテゴリーで出荷されていますが、近年は掘り出しものを求めて多くのバイヤーが訪れているようです。

ガメイの村はボージョレー産のワインの原料であるガメイ種の発祥の地といわれています。ブルゴーニュでも中世には広く栽培されていましたが、ブルゴーニュ公国の公主フィリップ・ザ・ボールド（Ｐｈｉｌｉｐ　ｔｈｅ　Ｂｏｌｄ）により、1395年に栽培を禁止され、以来ピノ・ノワールに植え替えられました。

このクリマには156.46ｈａ　のプレミア・クリュに対し、80.15ｈａしか村名ワインの畑がありません。クリマは大きく2つの地域に分かれます。1つはサン・トーバンの集落の上、モンターニュ・デュ・バン（Ｍｏｎｔａｇｎｅ　ｄｕ　Ｂｉｎ）の南東斜面です。南へ下がると南から南西向きになり、村名ワインの畑になります。泥灰岩混じりの石灰岩の地質で、いくつかの良い白ワインのプレミア・クリュがあります。

生産者としてはクリープ・コートがユーベル・ラミー（Ｈｕｂｅｒｔ　Ｌａｍｙ　ｅｔ　Ｆｉｌｓ）を推薦しています。ここには美味しいワインがあるよとべた褒めでした。私も今年レ・カスト（Ｌｅｓ　Ｃａｓｔｅｔｓ）とアン・レミリイ（Ｅｎ　Ｒｅｍｉｌｌｙ）を買ってみました。味をみるのが楽しみです。値段は半額以下と確かに安いです。

カステ（Ｌｅｓ　Ｃａｓｔｅｔｓ）、フリオーヌ（Ｌｅｓ　Ｆｒｉｏｎｎｅｓ）、スュー・ル・サンティール・デュ・クロウ（Ｓｕｒ　ｌｅ　Ｓｅｎｔｉｅｒ　ｄｕ　Ｃｌｏｕ）などです。

もうひとつの地域はガメイの集落の上にあるロシュ・デュメイ（Ｒｏｃｈｅ　Ｄｕｍａｙ）の南東から南西斜面です。シャサンヌとの境界まで広がっていますが、すべてプレミア・クリュの畑です。ここはモンラッシュと地続きと言うこともあり、よい白ワインの産地です。

プリュニィに近いサイドでは、ムルジャー・デ・ダン・ドゥ・シァン（Ｌｅｓ　Ｍｕｒｇｅｒｓ　ｄｅｓ　Ｄｅｎｔｓ　ｄｅ　Ｃｈｉｅｎ）とシャンティニエール（Ｃｈａｎｔｅｎｉèｒｅ）、シャサンヌ側では、シヤルムア（Ｃｈａｒｍｏｉｓ）がそうです。