monthelieclimat

ボーヌから続いてきた西側の丘はボルネイを過ぎるといったん途切れます。ボルネイから西へ向かうと、南斜面が現れます。これがモンテリーのクリマです。丘の麓をボルネイからオセイ・デュレッスをすぎてオータンへ向かう道路が通っています。丘の中腹に人口200人ほどの小さな集落があります。葡萄畑は集落の周辺にあります。川がありませんので、他の作物を栽培することができる沖積土がないため、住民は皆何らかの形でワイン製造に携わっています。

ここのワインはコート・ドールで長年最も無視されてきたワインです。以前は大部分のワインをバルクでネゴシアンに卸して、コート・ド・ボーヌ・ビラージュとして売っていたからです。このクリマの名前を良く見るようになったのは、ほんの最近のことです。

40.45ｈａ、11のプレミア・クリュと99.45ｈａの村名ワインの畑があります。プレミア・クリュは1つを除いて、村の東側ボルネイ・サイドの南東斜面にあります。このクリマには少なくとも良い点が2つあります。傾斜は急で、表土が薄いので、水はけの問題はありません。また斜面はほとんど真南に向いていますので、日照も十分です。

ボルネイ側は、バソニアン石灰岩の岩盤に上部は薄い泥岩の屑がのり、下がるほど赤みを帯びてきます。反対のオクセイ側はアルゴビアン泥灰岩で色も白みを帯びています。

ボルネイ側のワインはマイナーなボルネイ・タイプをやや垢抜けなくしたようなものです。最良の畑はスュー・ラ・ベール（Ｓｕｒ　ｌａ　Ｖｅｌｌｅ）とシャンプ・フィーヨ（Ｌｅｓ　Ｃｈａｍｐｓ-Ｆｕｉｌｌｏｔ）です。

良いビンテイジのモンテリーは、はじめ酸味とタンニンが強いですが、良く熟したフルーティな香りを持ち、ボルネイに匹敵します。価格はボルネイの2/3の水準ですから、お買い得です。

有力な作り手はディディエール・ダルボア・ペリン（Ｄｉｄｉｅｒ　Ｄａｒｖｏｉｔ-Ｐｅｒｒｉｎ）とモンテリー・ドゥエール（Ｍｏｎｔｈｅｌｉｅ-Ｄｏｕｈａｉｒｅｔ）です。