chassagnemontrachetclimat

このクリマの地層はコート・ド・ニュイと同じバソニアン石灰岩が再び表層に現れてきます。コンブラッシェンと同じピンク色の大理石の石切り場の跡が残っています。当然赤ワインにふさわしい土地と考えられていました。

白ワインはプリュニイやサン・トーバン側の東側の丘の上が主産地です。アン・カイユレ、シャンプ・ガン（Ｌｅｓ　Ｃｈａｍｐ　Ｇａｉｎｓ）がもっとも芳醇です。

グラン・クリュの畑はプリュニィとの境に２つの共有と1つの独自のクリマがあります。そのクリオ・バタール・モンラッシｭ（Ｌｅｓ　Ｃｒｉｏｔｓ）は1.75ｈａとコート・ドールで最小のグラン・クリュです。この小さな区画が独自のグラン・クリュになった理由はおそらく周囲のワインとは異なる香り、麝香（ｍｕｓｋｙ）香りのためだと言われています。

シャサンヌュ・モニラッシュは一般的には白ワインの産地と考えられていますが、白ワインの生産が過半数を超えたのは、１９８０年代になってからのことです。戦前は赤ワインが80％を占めていました。

最も有力な作り手は、ラモネ（Ｒａｍｏｎｅｔ）です。それに次ぐのは、ジーン・マール・ブラン・ゴニャール（Ｊｅａｎ-Ｍａｒｃ　Ｂｌａｉｎ-Ｇｏｇｎａｒｄ）、ミケル・コーラン・デレジェル（Ｍｉｃｈｅｌ　Ｃｏｌｉｎ-Ｄｅｌéｇｅｒ）、ブァンサン・ドンセル（Ｖｉｎｃｅｎｔ　Ｄａｎｃｅｒ）、リシャール・フォンテーヌ・ゴニャール（Ｒｉｃｈａｒｄ　Ｆｏｎｔａｉｎｅ-Ｇｏｇｎａｒｄ）、ジーン・ノエル・ゴニャール（Ｊｅａｎ-Ｎｏëｌ　Ｇｏｇｎａｒｄ）、フランソワ・アンド・ブァンサン・ジョアール（Ｆｒａｂçｏｉｓ　ａｎｄ　Ｖｉｎｃｅｎｔ　Ｊｏｕａｒｄ）、シャトー・ド・ラ・マルトロワイェ（Ｃｈâｔｅａｕ　ｄｅ　ｌａ　Ｍａｌｔｒｏｙｅ）、ベルナール・モーレイ（Ｂｅｒｎａｒｄ　Ｍｏｒｅｙ）、ミケル・ニーヨン（Ｍｉｃｈｅｌ　Ｎｉｅｌｌｏｎ）、ジーン・ピィヨット・エ・フィス（Ｊｅａｎ　Ｐｉｌｌｏｔ　ｅｔ　Ｆｉｌｓ）などです。

プレミア・クリュの畑は斜面の上のほうに北東から南西に帯状に連なっており、その下に平行して村名ワインの畑があります。各プレミア・クリュのクリマは赤と白の両ワインを生産できる資格がありますが、プレミア・クリュ･ワインの80％は白ワインであるのに対して、村名ワインの畑では60％が赤ワインです。

ブレミア・クリュは51と数が多く、面積も141.25ｈａと村名ワインの畑の150.08ｈａとあまり変わりません。しかし、多くのクリマ名をボトルのラベルでみることは稀です。より名前の通ったクリマ名を使うことが認められているからです。例えばモルジョ（Ｍｏｒｇｅｏｔ）は周囲の20のクリマが命名権を持っています。同様にクロ・サン・ジーン（Ｃｌｏｓ　Ｓａｉｎｔ-Ｊｅａｎ）とカイユレ（Ｅｎ　Ｃａｉｌｌｅｔ）も3つの別のクリマが相乗りしています。

赤ワインのプレミア・クリュの優等地はサントネ寄りの南側にあります。クロ・サンジーン、クロ・デ・ラ・ブードリオ（Ｃｌｏｓ　ｄｅ　ｌａ　Ｂｏｕｄｒｉｏｔｔｅ）、モルジョなどです。