ユーブル・ラミイ（Huｅbrt Lamy）

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このドメーヌはサン・トーバンにあります。サン・トーバンはモンラッシュの西側の山の上にあります。樫の林の点在する寒冷の地で、ワイン・バレルの産地としての方が著名かもしれません。ラミイ家は地域の名門でワインの栽培は1640年までさかのぼれます。ユーバーは1960年代から父親を手伝っていましたが、1973年に7人の兄弟姉妹に分割相続されました。彼は姉妹の持ち分を買い取るなどして、サント・ーバンにとどまり、シャサンニュ、ピャリニユイの両モンラッシュ、サントネイにまたがる17ｈａのドメーヌを作り上げました。

1991年からは息子のオリビエ（Ｏｌｉｖｉｅｒ）が経営を取り仕切っています。彼はボーヌ・ロマネのメオ・カムゼのところで経験を積んで戻ってきました・

Olivier Lamy

（“Ｔｈｅ　Ｆｉｎｅｓｔ　Ｗｉｎｅｓ　ｏｆ　Ｂｕｒｇａｎｄｙ“

ｂｙ　Ｂｉｌｌ　Ｎａｎｓｏｎ）

オリビエが参加してから多くの改革が進められました。赤ワインでは、茎はすべて取り除き、発酵期間も20-25に延長し、自然のイーストだけでゆっくり発酵させるようにしています。それによりタンニンを増やさずに芳醇さを増しています。ヘクタール当たり14千本と通常の３倍の密度の密植の実験をしています。石灰岩の岩盤の上の表土は３０センチと非常に痩せた土地なので、ワインの株は土中の水分や養分のとりあいで厳しい競争を強いられ、結果的に少数の良く熟した葡萄を実らせるといいます。

白ワインについては１９９６年にニューマティック・プレスを導入し、澄んだ果汁をしぼれるようになり、フィルタリングが不要になりました。通常よりも大きい醸造桶を用い、細かな澱とゆっくり接触させることにより、まろやかで芳醇なワインを生み出しています。

1.     ワインとクリマについて

70％の畑がサン・トーバンにあります。ここはコート・ドールの丘の上にありますから、気温が低く、北西からの寒風にさらされています。ピノ・ノワールは天候不順な年には完熟せず悲惨な状態になります。温暖な年にはキビキビした。薫り高いワインができます。寒さに強いシャルドネの白ワイン主体の地域です。良く熟した、まろやかな美味しい白ワインです。クリープ・コートも間違いなくおいしいワインのあるこの村のベストのドメーヌであると言っています。　　価格味比較的手ごろでもあり、お気に入りのドメーヌの一つです。　　　　　　　　　　　　　　　

2.     ワイン作りについて